ダックダイブとは?波をくぐる基本テクニックを解説

ダックダイブとは?

ダックダイブ(Duck Dive)とは、波を越える際に、サーフボードごと水中に潜り込んで波の下をくぐるテクニックのことです。

名前の由来は、カモ(ダック)が水に潜る動きに似ていることから。

主にショートボードミッドレングスのような小さめの板を使うサーファーがパドルアウト中に使用します。

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なぜダックダイブが必要なのか?

波の力は非常に強く、真正面からぶつかると大きく押し戻されてしまいます。

ダックダイブを使うことで、波の下をくぐり、体とボードにかかる抵抗を最小限にできるため、スムーズに沖へ出ることができます。

ダックダイブのやり方(基本ステップ)

  1. 波が迫ってくる直前に勢いをつけてパドルする
  2. 波の約2~3m手前で両手でボードのレールをつかむ
  3. 前方を押し込みながら、膝・足でボードのテールを沈める
  4. 体全体で水中に潜り込み、波を下からやり過ごす
  5. 波が頭上を通過したら、ボードが自然に浮くように体を戻す

ダックダイブのコツと注意点

ダックダイブのコツ

  • タイミングは“波が崩れる直前”がベスト
  • 後ろ足(膝や足の甲)でしっかりテールを沈めること
  • 体とボードを一直線に保ち、スムーズに通過するイメージを持つ

ダックダイブの注意点

  • 浅い場所やリーフポイントでは海底にぶつからないよう注意
  • 板の浮力が大きいと深く潜れない場合がある
  • 焦って動くと波の中で回転してしまうことも

ダックダイブができるボードの条件

ボードタイプ ダックダイブ可能? 備考
ショートボード 最も適したボード
ミッドレングス △〜○ テクニック次第で可能
ロングボード 基本的には不可 → タートルロール推奨

湘南エリアとダックダイブの活用場面

湘南のようなビーチブレイクでも、うねりが強く入る日にはダックダイブの有無が沖に出られるかどうかを左右します。特にショートボードのサーファーにとっては、混雑ポイントで素早くラインナップに戻るためにも必須のスキルです。

ダックダイブができないときの対処法

板を強く押し込みすぎてタイミングを外す場合
→ 波を“抜ける”イメージでリズムを整える

うまく沈められない場合
テールを踏み込む練習を繰り返す

波が大きすぎて恐怖心がある
→ 無理せず小波の日に練習する

ダックダイブはショートボーダーの基本スキル

ダックダイブをマスターすれば、波の影響を最小限に抑え、効率よく沖に出られるようになります

初心者のうちは難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで自然と身につきます。

焦らず確実に習得して、ステップアップしたサーフィンライフを楽しみましょう

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