ボトムターンとは?サーフィンの基本であり極意なターンテクニック

サーフィンを始めると、必ず耳にする「ボトムターン」。

これは単なるターンではなく、ライディング全体の土台となる超重要なテクニックなんです。

この記事では、サーフィン初心者に向けて「ボトムターンとは何か?」から、「なぜ大事なのか?」「どう練習すればいいか?」まで、わかりやすく解説していきます。

ボトムターンとは?

ボトムターン(Bottom Turn)とは、波の下(ボトム)まで降りてから行う最初のターンのことです。

テイクオフして滑り出したあと、ボードを波のフェイスに沿って横方向へ進めるためのキーポイントとなるターンになります。

波の“最下部”から方向を変える

まさに“ボトム=底”で行うターン。この動きによって、波の上部(リップ)に向かって駆け上がるためのスピードや角度を生み出します。

なぜボトムターンが重要なのか?

上手いサーフィンをする人ほど、ボトムターンがしっかりしている——これはサーファーの共通認識です。

① その後の動きすべてに影響する

カットバック、トップターン、リップアクションなど、どんな動きもボトムターンから始まるといっても過言ではありません。

② スピードとパワーを最大化できる

深くしっかりしたボトムターンによって、波の力をうまく使い、スピードと推進力を得られます。

③ 波のフェイスを有効に使える

フェイスを大きく描くように使えるようになると、ライディングに表現力が出てきます。

ボトムターンの基本動作

正しいボトムターンを身につけるには、フォームやタイミングが重要です。

テイクオフ後、真っ直ぐ降りる

焦って横に走らず、まずは波の斜面をまっすぐボトムまで下ります。

② 膝をしっかり曲げ、低く構える

体の重心を下げて、足元でしっかりボードを踏む感覚を持ちましょう。

③ 目線と肩を行きたい方向へ

目線が先、次に肩、そしてボードがついてくるようにターンを開始します。

④ 足の荷重でターンを描く

後ろ足でボードのテールを押し込みつつ、前足で方向を導くようにターンします。

ボトムターンの種類

サーフィンのスタイルや波の状況によって、ボトムターンにはバリエーションがあります。

① ミッドターン

ボトムまで深く降りず、途中でやや浅めにターンするスタイル。スピードキープ重視。

② ディープターン

しっかりとボトムの一番下まで降りてから深く曲がるターン。角度のあるアクション向き。

③ カービングターンとの違い

カービングは波のフェイスを使った横方向の大きなターン。
一方、ボトムターンは最初の切り返しとしての位置づけです。

初心者がボトムターンを練習するコツ

最初は「どうやってターンすればいいの?」と悩む人も多いですが、ポイントを押さえれば確実に上達します。

① とにかく“目線”が大事!

人は見た方向に体が動きます。波の横(行きたい方向)をしっかり見ましょう。

② 膝を伸ばしすぎない

体が突っ立っていると、ボードに力が伝わりません。腰を落として低姿勢を意識しましょう。

③ 深く降りすぎないのもアリ

最初はボトムまで降りきらず、途中からターンしてみるのも◎

湘南でボトムターンを練習するなら?

湘南エリアはスモール〜ミディアムサイズの波が多く、基礎練習には最適です。

おすすめポイント

  • 鵠沼海岸(藤沢):人は多めだが、スープフェイスの練習がしやすい
  • 辻堂正面:うねりがあればしっかりした波が入りやすく、ターン練習向き
  • 七里ヶ浜リーフ気味だが、形が良ければフェイスが長く続くことも

ボトムターンを極めて“波を描く”サーフィンへ

ボトムターンとは、波の一番下で行う最初のターン。

この動きが決まれば、その後のライディングすべてがキマるといっても過言ではありません。

スピード、ライン、スタイル——すべてはボトムターンから。

「ただ滑る」から「波を描く」サーフィンへ。
そんな一歩を踏み出すために、まずは今日の1本、丁寧なボトムターンを意識してみましょう!

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