カレントとは?サーフィン初心者が知っておくべき“海の流れ”の基礎知識

サーフィンを始めると、「今日はカレントが強いから注意してね」と言われることがあります。
でも「カレントって何?」「どうして危ないの?」と、初心者のうちはピンとこないかもしれません。
この記事では、カレントの基本的な意味・種類・危険性・対処法までを、初心者向けにわかりやすく解説します。
目次
カレントとは?
カレント(current)とは、海の中に発生する“流れ”のこと。
サーフィンでは特に離岸流(りがんりゅう)と呼ばれる、沖に向かう強い流れのことを指して「カレント」と言うことが多いです。
離岸流とは?
岸に打ち寄せた波の水が、再び沖へと戻っていくときにできる流れのこと。
見た目にはわかりにくいですが、非常に強い力で沖へ引っ張られます。
カレントの種類
サーフィン中に出会う可能性のあるカレントには、いくつかの種類があります。
① 離岸流(リップカレント)
最も代表的なタイプ。波の崩れる場所と崩れない場所の間にできやすい。
② ロングショアカレント
波が斜めに打ち寄せることで、岸に沿って横方向に流れるカレント。気づかないうちに流されることがあります。
③ アウトゴーイングカレント
満潮から引き潮へと変化するときなどに、水が大きく沖へ向かって引いていく流れ。
カレントが起こる場所の特徴
初心者でも「カレントが起こりやすい場所」の傾向を知っておけば、安全にサーフィンを楽しめます。
- 波がブレイクしていない“波の谷間”のような場所
- 沖に向かって白波がなく、逆に水の色が濃い箇所
- 周囲に比べて水面が沈んで見える部分
- 海底の地形に溝や急な深さの変化がある場所
こうした場所は一見穏やかに見えるため初心者が入りやすく、特に注意が必要です。
カレントの危険性
カレントは見た目では分かりづらく、初心者が最も注意すべき自然現象のひとつです。
① 知らず知らずに沖へ出てしまう
気づかないうちに流され、気づいたときには足がつかない沖に…ということも。
② 焦ってパニックになりやすい
流れに逆らって岸に戻ろうとすると、疲労しやすく溺れるリスクもあります。
③ 特に初心者・子どもは要注意
カレントを知らない状態で入水するのは非常に危険です。必ず事前に知識を持っておきましょう。
カレントへの対処法
万が一、流されてしまったときの正しい対処法を知っておけば、冷静に行動できます。
① カレントに逆らわない
絶対に真っすぐ岸に戻ろうとしないこと。
流れに逆らっても、疲れてしまうだけで戻れません。
② 横に泳ぐ(パドルする)
海岸と平行に泳ぎ、カレントの流れから抜けるのが正解。
③ 浮いて待つのもアリ
流れが弱まるまで落ち着いてボードに浮いて待つのも安全策のひとつです。
湘南とカレントの関係
湘南エリアでも、特定のポイントではカレントが強く発生する場所があります。
① 鵠沼海岸
波が比較的一定である反面、特定の場所で離岸流ができやすい。注意が必要。
② 稲村ヶ崎・鎌倉
岩やリーフがあるポイントでは複雑な流れが生じることがあります。
③ 吉浜
サイズアップ時はサイドカレント(横流れ)が発生しやすく、パドルアウトに苦戦することも。
安全にサーフィンを楽しむために
「カレント」は自然な現象であり、必ずしも危険ではありません。
正しく知り、冷静に対応することがサーフィンを安全に楽しむ第一歩です。
- 流れに逆らわない
- 海岸と平行に移動して流れから抜ける
- 波情報で「強い流れ」に注意
- 初心者だけでは入水しない
カレントを理解しておけば、サーフィンをより安全に、安心して楽しめます。
まずは海の流れを知ることから、あなたのサーフィンライフを始めてみましょう!