リップとは?サーフィンの“波の頂点”を使いこなすテクニックを解説!

サーフィンを始めると、「リップアクション」「リップを攻める」など、“リップ”という言葉をよく耳にするようになります。
でも、「リップってそもそも何?」「どうやって使えばいいの?」と疑問に思う初心者も多いのではないでしょうか。
この記事では、サーフィンにおける「リップ」の意味や役割、テクニックや練習法を初心者向けにやさしく解説していきます。
目次
リップとは?
リップ(lip)とは、波の最上部=崩れかけている波の端の部分を指します。
波がブレイク(崩れ)始める直前、最も高くせり上がった場所が「リップ」です。
英語で“lip”は「唇」という意味ですが、波の「フチ」や「端っこ」と考えるとイメージしやすいでしょう。
リップの特徴
- 波のパワーが集中している
- タイミングによっては非常に崩れやすい
- 技をかけるのに最も難しく、しかし最も映える場所
プロサーファーがリップに板を当てて大きくターンしたり、エアーを決めたりするのを見たことがある人も多いと思います。
リップを使った基本テクニック
リップは「波のエネルギーが集中するポイント」なので、技を決めるには最高のスポットです。以下、代表的なリップ系テクニックを紹介します。
① リッピング(Ripping)
スピードに乗ったままリップに当て込んで反発するようにターンする動作です。
板のしなりを使いながらリップを切り裂くような動きが特徴。中〜上級者向け。
② リップアクション
リップを使ったアクション全般を指す言葉です。
当て込み(リップアタック)やオフザリップ(後述)なども含まれます。
③ オフザリップ(Off The Lip)
リップにボトムターンから垂直にアプローチし、波の上で板をターンさせて戻る動作。
“波の顔(フェイス)”と“リップ”の高低差をうまく使ったダイナミックな技です。
初心者がリップを意識するメリット
「まだ波に乗るだけで精一杯…」という初心者でも、リップを意識することには大きなメリットがあります。
- 波の構造が理解できる
- どこでターンすれば良いかがわかる
- 進むべき方向が見えてくる
まずは波の中で「ここがリップだな」と波の頂点を見極める練習から始めましょう。
リップを攻めるための練習方法
リップアクションを決めるには、いきなり技に挑戦するのではなく、段階的に練習していくのがコツです。
① ボトムターンをマスターする
リップへと上がるには、ボトムターンでの加速と角度が重要。
しっかりと足元でボードをコントロールする練習を積みましょう。
② 波の“リップ部分”を見極める練習
海に入る前に、波がどこから崩れているか・どのラインがリップかを観察するクセをつけましょう。
③ ショルダーを広く使ってリズムを覚える
リップは狭く危険な場所でもあります。まずはショルダー側で波のフェイスを滑る練習から始めて、波のタイミングを身体で覚えることが大切です。
湘南でのリップ活用のポイント
湘南の波は比較的マイルドですが、リップが立つタイミングもあります。
鵠沼や辻堂などでは、小波でも形が良ければリップを使ったターンの練習ができます。
リップは波の最前線。だからこそ魅力的
リップとは、波が崩れ始めるスリリングでパワフルな“瞬間”をとらえる場所です。
初心者のうちはなかなか意識する余裕がないかもしれませんが、リップの存在を知るだけで波の読み方がガラッと変わります。
上達してくると、リップを狙ってアクションを決める楽しさにハマるはず!
ぜひ湘南の波の中で、「リップ」を感じてみてください。