アーリーウープとは?サーフィンの空中技“エアリアル”の進化系を解説

サーフィン映像や大会で、「アーリーウープを決めた!」という表現を聞いたことはありませんか?
名前だけ聞くとちょっと難しそうな技ですが、これは空中系テクニック「エアリアル」の中でも、特にスタイリッシュで高難度な技のひとつ。
この記事では、サーフィン初心者にもわかりやすく、「アーリーウープとは何か?」という基本から、動きの特徴・他の技との違い・湘南での練習ポイントまで解説します。
目次
アーリーウープとは?
アーリーウープ(Air Reverse/Early Oop)とは、サーフボードごと空中に舞い上がり、反時計回り(背中側)に回転するエアリアル技です。
通常の「エアリアル(ストレートエアー)」が、波から飛び出して着地するだけの動きに対し、アーリーウープは飛んで“回転”までするのが特徴です。
語源について
「アーリーウープ」という名前は、バスケットボールの空中パス&ダンクプレー「Alley-oop」に由来します。
それと同様に、サーフィンでも空中でのスタイリッシュなプレーにこの名前が使われるようになりました。
アーリーウープの動きと特徴
アーリーウープの動きは、大きく以下のステップで構成されます。
① 波のセクションで飛び出す
波のリップ(上部)やセクションに当てて、スピードと角度を活かして飛び出します。
② 空中で背中側に回転
エア中に後方(反時計回り)に180〜360度回転するのが最大の特徴。身体とボードが一体となって回ります。
③ 着地して再びライディング
回転後にボードをコントロールして着地。
そのまま波を抜けていけば、完璧なアーリーウープ成功です。
アーリーウープとエアリアルの違い
初心者にとっては、「エアリアル」と「アーリーウープ」の違いが分かりにくいかもしれません。
以下の表に整理しました。
技名 | 動きの内容 |
---|---|
エアリアル(ストレート) | 波から飛び出して、そのまま着地する |
アーリーウープ | 波から飛び出して、空中で回転してから着地する |
つまり、アーリーウープはエアリアルの進化版とも言える、より高度なアクションです。
アーリーウープの難しさ
アーリーウープは、サーフィン技の中でも難易度が高く、次のようなスキルが求められます。
① 高速ターンからの飛び出し
飛び出す前のターンでしっかりとスピードをつけ、波のパワーを利用する必要があります。
② 空中バランス
ジャンプ後にボードと身体のバランスを保ちながら回転するには、高度な体幹とタイミング感覚が必要。
③ 着地コントロール
スムーズな着地をするには、ボードをしっかり押さえつける技術が問われます。
湘南でアーリーウープを練習できる?
湘南では波のパワーが弱めな日が多いため、アーリーウープのようなハイエアー系の練習はやや難易度が高めです。
しかし、コンディション次第ではトライできるポイントも存在します。
① 七里ヶ浜
サイズがある日や台風スウェル時は、パワーゾーンの波が立ち、リップを使ったエア系の練習が可能。
② 茅ヶ崎パーク
ショートボーダーが多く集まり、リップアクションやエアの練習に向いたセクションが出る日もあります。
アーリーウープを目指すなら
いきなり空中で回転するのは難しいですが、次のようなステップで練習を重ねていきましょう。
① ボトムターンとトップアクションの精度を上げる
アーリーウープはトップアクションの延長。基本的なターン技術を固めましょう。
② スケートボードで空中感覚を養う
カーバー(陸トレ用スケボー)などで、回転・ジャンプのバランス感覚をトレーニングするのがおすすめ。
③ 映像分析で動きをイメトレ
プロサーファーの映像を見て、動きの流れとタイミングをしっかり学びましょう。
スタイルを極めたいあなたに
アーリーウープは、ただの技ではなく、サーフィンのスタイルや自由度を象徴するアクション。
波と一体になって飛び出し、空中で回転して着地する——それはまるで、海の上でのアートのような美しさ。
難易度は高いですが、少しずつ段階を踏めば、あなたも「魅せるサーフィン」へ一歩近づけます。