シックネス(厚み)とは?サーフボード選びで知っておきたい浮力と安定感のポイント

「レングスや幅はなんとなく分かるけど、“厚み”って何に関係あるの?」
サーフィン初心者がつまずきやすいのが、サーフボードの厚み=シックネス(Thickness)に関する理解です。
実はこの厚みこそが、浮力やテイクオフの速さ、安定性に深く関わる超重要な要素なんです!
今回は、サーフボードの「シックネス」について、基礎から丁寧に解説していきます。
シックネス(Thickness)とは?
シックネスとは、サーフボードの厚みのこと。
一般的には、ボードの中央部(ストリンガーが通っているあたり)で計測され、インチ(in)で表示されます。
たとえば「2 1/2”」や「2.75”」のように記載されていて、1インチ=約2.54cmです。
つまり、「2 5/8”」だとおよそ6.67cmの厚みとなります。
厚みがあるサーフボードの特徴
サーフボードに厚みがあると、主に以下のようなメリットがあります:
- 浮力が大きい:水に浮かびやすく、安定しやすい
- パドルが楽:水面に浮いている面積が増えるのでパドルがスムーズ
- テイクオフが早い:波に押されやすく、波をキャッチしやすい
- 初心者でも乗りやすい:立ちやすく、波のキャッチ率が高い
特に、初心者や女性・体重が軽い人にとっては、シックネスのあるボードは強い味方になります。
薄いサーフボードの特徴
一方で、厚みが少ないボードにはこんな特徴があります:
- 反応が速い:レールの切り替えがスムーズでキレのある動きができる
- ターンがしやすい:しなりが効くため、アクション性が高い
- 波の面に張りつきやすい:ホレた波に適している
- パドルやテイクオフに体力が必要:浮力が小さいので経験者向け
薄いボードは、中級〜上級者や小柄なサーファーがスピーディな動きやチューブライディングを狙うときに向いています。
初心者におすすめのシックネスは?
初めてボードを選ぶときには、厚みの目安もチェックしておきましょう。
- ショートボード: 2 3/8”〜2 5/8”(約6.0〜6.7cm)
- ミッドレングス: 2 5/8”〜2 3/4”(約6.7〜7.0cm)
- ロングボード: 2 7/8”〜3.25”(約7.3〜8.2cm)
湘南のように波が小さくてトロめなエリアでは、厚めのボード=乗れる確率がUPします。
浮力との関係|厚みだけじゃなく、全体の体積も重要
厚みは浮力を決める一要素にすぎません。
ボードのレングス・ワイズ・シックネスの三要素が合わさって「ボリューム(体積)」が決まり、これがそのまま浮力につながります。
最近では、リッター(L)単位で体積を表示するボードが主流になってきていて、
- 初心者:自分の体重の1.5〜2倍のリッター数
- 中級者:体重と同程度のリッター数
を目安に選ぶと◎です。
湘南の波とシックネス
湘南のような小波が中心のエリアでは、厚めのボードがベター。
浮力があると小さな波でもテイクオフしやすく、「今日は波がイマイチ…」という日でも楽しめる可能性が高くなります。
ビギナーが多い湘南のサーフショップでは、2.75”〜3”クラスのボードが主力となっているのも納得です。
まとめ
シックネス(厚み)は、浮力・安定性・テイクオフ性能に直結する超重要スペック。
特にこれからサーフィンを始める人にとって、厚みのあるボード=楽に乗れるボードとも言えます。
湘南のような小波エリアでは、厚みがしっかりあるボードの方が乗れる確率がグンと上がります。
見た目やブランドだけでなく、ぜひ「厚み」にも注目して、快適なサーフィンライフをスタートさせましょう!