ワックスとは?サーフィン初心者に必要な基本と塗り方のコツ

サーフィンを始めるとき、サーフボードに「ワックスを塗る」という工程があります。初めての人には「なんで塗るの?」「どうやって選べばいいの?」と疑問だらけですよね。
この記事では、サーフィンで使う「ワックスとは何か?」という基本から、種類、選び方、塗り方、剥がし方までを初心者にもわかりやすく解説します。
目次
ワックスとは?
ボードの上で滑らないようにするためのもの
サーフィンにおけるワックスとは、サーフボードのデッキ(足を乗せる面)に塗ってグリップ力を高めるものです。
ツルツルしたボードの上で足が滑らないようにするための、いわば「滑り止め」です。
専用の「サーフィン用ワックス」を使う
サーフィン用のワックスは、海水に強く、温度によって硬さが変わるように作られています。
スノーボードやスケボーのワックスとはまったく別物なので、必ず「SURF WAX」と表示されたものを使いましょう。
ワックスには種類がある
水温に合わせて選ぶ
サーフィン用ワックスは、水温によって種類が分かれています。温度に合わないワックスを使うと、ベタベタになったり、逆に固すぎて塗れなかったりします。
- トロピカル(Tropical):25℃以上(夏の沖縄など)
- ウォーム(Warm):20〜25℃(夏の湘南)
- クール(Cool):15〜20℃(春・秋の湘南)
- コールド(Cold):15℃以下(冬の湘南)
ベースコートとトップコート
ワックスには2種類あります。
- ベースコート:最初に塗る硬めのワックス。粒を作る土台になる。
- トップコート:その上に重ねる柔らかめのワックス。実際のグリップ力を生む。
初心者は最初からトップコートだけを塗りがちですが、ベースを使うことでより長持ち&滑りにくくなります。
ワックスの塗り方のコツ
1. ベースコートを塗る(最初だけ)
斜め方向や円を描くように動かし、ボードのデッキに小さな「粒」を作っていきます。ベースコートは一度塗れば数回はそのままでOK。
2. トップコートを重ねる
当日の水温に合ったワックスを、ベースの上から優しく塗ります。強く押しすぎると粒が潰れてしまうので、やさしく表面になじませるのがコツ。
3. 滑りやすい場所を重点的に
テイクオフのときに足を置く「前足と後足のあたり」を中心に、広めに塗っておくと安心。初心者のうちは立ち位置が定まらないので、やや広めに塗っておきましょう。
ワックスはいつ剥がすの?
目安は1〜2週間〜1ヶ月
気温や海水温にもよりますが、ワックスは時間が経つと黒ずんだりベタベタになったりしてきます。そうなったら剥がしどきです。
剥がし方は簡単
- サーフボードを太陽の下で5分ほど温める
- ワックスコーム(専用のヘラ)で削り取る
- 布やキッチンペーパーで残りを拭き取る
ワックスリムーバーを使うとさらにきれいに仕上がります。
湘南サーフィンに合うワックス選び
湘南の海水温は、夏は20〜25℃、冬は10〜15℃が目安。夏はウォーム、冬はコールドのワックスが最適です。
特に冬は水温がかなり下がるので、必ずコールドタイプを使うようにしましょう。
また、湘南では風が強い日が多いため、グリップ力をしっかり確保しておくことで、より安全に波に乗れます。
ワックスはサーフィンの「縁の下の力持ち」!
サーフィン用のワックスは、滑らないために欠かせないアイテム。水温に合わせて選び、正しい塗り方をすることで、初心者でも安定して波に乗ることができます。
湘南でサーフィンを始めるなら、まずは「ベース+トップ」でしっかりワックスを塗って、万全の準備で海に出ましょう!