カレント(離岸流)の見極め方とは?初心者サーファー必見|見つけ方と湘南での注意点

サーフィンをするうえで必ず知っておきたいのが「カレント(離岸流)」の存在です。
流されてしまう危険な印象がありますが、実はその特徴を理解すれば安全にも上達にも役立つんです。

この記事では、カレントの見極め方に加えて、湘南のポイントごとの特徴や、カレントを“使う”という中級者向けテクニックまで解説します。

カレント(離岸流)とは?

沖に向かって流れる“見えないベルトコンベア”

カレントとは、波打ち際から沖に向かって発生する強い水の流れのこと。
特に波が崩れたあとの海水が沖に戻るときに発生しやすく、一気に沖に運ばれてしまう危険性もあります。

カレント(離岸流)とは?サーフィン初心者が知っておくべき“海の流れ”の基礎知識

カレントの見極め方(一般的な見つけ方)

① 水面がざわざわしているエリア

波が崩れず落ち着いた見た目のエリアは、水が沖に流れている=カレントの可能性があります。
一見「入りやすそう」でも要注意。

② 白波の“切れ目”や泡の筋

左右の波が崩れているのに中央だけ白波がない筋状のエリアは離岸流の通り道かもしれません。

③ 泡・海藻がまっすぐ沖に流れている

泡や軽いゴミ、海藻などが岸から沖に向かって流れている場所はカレントが存在しています。

④ 水の色が他より濃く見える場所

砂が巻き上がらないため水が深く濃く見えるエリアも流れのサインです。

湘南エリアで注意すべきカレントの出やすいポイント

鵠沼海岸|テトラポッド付近は離岸流が強い

中央は比較的安全ですが、東西のテトラ(消波ブロック)周辺はカレントが発生しやすいエリア。
初心者は中央エリア(監視塔付近)からエントリーしましょう。

辻堂海岸|地形の変化でカレントの場所が変わる

潮の干満や砂の動きで日によって離岸流の位置が変わるのが特徴。
周囲をよく観察してから入るのがポイント。

茅ヶ崎パーク|リーフや突堤に沿って複雑な流れが発生

リーフブレイクでは特に潮の動きと風の影響でカレントが強くなることがあるので、満潮〜引き始めは注意が必要です。

カレントは怖いだけじゃない!沖に出るときに“使う”テクニック

カレントは「危ないもの」というイメージがありますが、上手に使えばパドルの負担を減らして沖に出やすくなるという利点もあります。

中級者以上が使う「ゲッティングアウトの近道」

波のある日には、波が崩れにくい“白波の切れ目”を使って沖に出るのが常套手段。
そこがカレント(流れ)になっていることが多く、パドルの効率が良いのです。

ただし、使うなら“出る方向”を見極めて

強すぎる離岸流に乗ってしまうとコントロールが難しくなります。
波の大きさ・風・地形のバランスを確認し、安全に抜けられる幅の狭い流れを選びましょう。

万が一カレントに流されたときの対処法

① パニックにならない

まずは深呼吸。焦って岸に向かって真っすぐ泳ぐのはNGです。

② 流れに逆らわず、岸に平行に泳ぐ

離岸流の幅は狭いので、岸と平行に横へ泳げば脱出できることがほとんど。

③ 体力温存が最優先。浮いて助けを待つ選択肢も

無理に泳ぎ続けず、サーフボードにつかまり浮いて体力を温存するのも有効な対策です。

まとめ|カレントを知れば、海がもっと安全に・快適に

カレントはサーフィンをするうえで絶対に無視できない要素です。
正しく見極め、時には利用することで、サーフィンの安全性も上達スピードもぐっと高まります。

湘南エリアでも日によって地形が変わり、カレントの位置や強さも変化します。
海に入る前にしっかりと海面を観察する習慣を身につけて、より快適で安全なサーフィンを楽しみましょう!

この記事を書いた人
湘南サーフ編集部
2025年に湘南移住し、サーフィンに取り憑かれた編集長(ド素人)が、サーフィンや海・波の勉強をしながら初心者やこれからサーフィンを始めたい方向けに情報を発信中!一緒に成長していきましょう!