干潮とは?サーフィン初心者が知っておきたい波と潮の基本

サーフィンを始めたばかりの人にとって、「干潮(かんちょう)」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどんな状態で、サーフィンにどう関係するのかはピンとこないことが多いかもしれません。
でも、実はこの「干潮」を理解することは、いい波に乗るためにも、安全に楽しむためにも超重要!
この記事では、干潮の意味や仕組み、サーフィンへの影響、湘南エリアでの特徴まで、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
干潮とは?
潮が最も引いている状態
干潮(かんちょう)とは、1日のうちで海の水位が最も低くなるタイミングのことです。英語では「Low Tide(ロータイド)」と呼ばれます。
月や太陽の引力によって起きる潮の満ち引きのうち、海の水が引いていくのが「干潮」です。
1日2回が基本
干潮は基本的に1日に2回訪れます。地域や日によって時間は異なりますが、朝と夕方に1回ずつ訪れることが多いです。
干潮時の海の変化
① 波のブレイク位置が沖に移動
水位が下がると、波がブレイクする位置が沖にずれます。これは海底が露出しやすくなるためで、特にリーフポイントでは影響が大きくなります。
② ダンパーになりやすい
干潮時は波が一気に崩れやすく、ダンパー(全体で一気に崩れる波)が多くなります。初心者にとっては、うまく乗れない波になることも。
③ 岩やリーフが露出することも
水深が浅くなることで、普段は隠れている岩や海藻、リーフ(岩礁)が見えることも。初心者はフィンや体を傷つけないように注意が必要です。
干潮がサーフィンに与える影響
✅ 地形によっては波が良くなることも
干潮=ダメな時間と思われがちですが、場所によっては干潮がベストタイムになるポイントもあります。
- リーフブレイク:干潮の方が波の形がきれいに
- 河口・ポイントブレイク:地形と潮位のバランスで干潮がベストになることも
✅ 湘南では干潮=難易度アップの日も
湘南の多くのビーチブレイクでは、干潮時は波が早く・崩れやすいため、初心者には難しいコンディションになる傾向があります。
ただし、地形やタイドグラフによっては、干潮前後1時間だけ波が良くなる「ゴールデンタイム」も存在します。
干潮時のサーフィンで気をつけること
① 海底のチェックを忘れずに
干潮時は海底が浅くなるので、エントリー前に岩やリーフの位置をよく確認しましょう。
② ワイプアウトに注意
水位が浅くなることで、落ちたときに海底にぶつかるリスクが上がります。ワイプアウト時には手足を広げて姿勢を低く保つと安全です。
③ タイミングを見極めて入る
干潮から満潮へ向かう「上げ潮の途中」がベストな時間帯となるケースが多いです。タイドグラフを確認して、潮が動き始めるタイミングを狙いましょう!
潮見表(タイドグラフ)で干潮の時間をチェック
干潮のタイミングは、潮見表やタイドグラフアプリを使えば簡単にチェックできます。
- なみある?(https://www.namiaru.tv/)
- サーフィン用タイドグラフアプリ(TideGraph、iSurf など)
- Yahoo!天気の「潮汐」欄でも確認可能
湘南での干潮時サーフィンのコツ
- 遠浅な地形が多いため、干潮時はワイドな波(早い波)になりがち
- 朝の干潮時は風が弱く、ロングやファンボードならチャンスあり
- 波が割れる場所が沖になり、パドル距離が長くなることも
まとめ:干潮を理解して、より良いサーフィンを!
干潮は、潮が最も引いて海の水位が低くなる時間帯。サーフィンにおいては波のブレイク位置や質に大きな影響を与える重要な要素です。
初心者のうちは「潮の動きなんてよくわからない…」と思うかもしれませんが、干潮・満潮を知ることが波を読む力の第一歩です。
湘南でサーフィンを楽しむなら、ぜひ潮見表を毎日チェックする習慣をつけて、波との付き合い方を身につけていきましょう!