PU(ポリウレタン)ボードとは?サーフボードの定番素材を初心者向けに解説

サーフィンを始めようとボード選びをしていると、「PUボード」という言葉をよく目にしませんか?でも、「PUって何?」「どんな特徴があるの?」と疑問に思う初心者の方も多いはず。
この記事では、サーフボードの素材として定番の「PU(ポリウレタン)ボード」について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
目次
PUボードとは?
ポリウレタンフォームを芯材に使ったサーフボード
PU(Polyurethane)ボードとは、ボードの芯にポリウレタン製のフォーム(スポンジのような素材)を使い、その上にファイバーグラスとポリエステル樹脂でラミネート加工された、昔ながらの定番サーフボードです。
「PUボード」「PU素材のサーフボード」と表記されることもあり、ショートボードからロングボードまで幅広く使われています。
歴史があり、プロサーファーも多数使用
PUボードは、1960年代以降、世界中のサーファーに愛されてきた伝統的な素材。現在でも多くのプロサーファーがPUボードを使用しています。
PUボードの特徴
✅ しなやかで安定感のある乗り心地
PU素材は適度なしなりがあり、ターン時のコントロール性が高いのが魅力。特に波のフェイスを使ったカービングやレールワークに優れています。
✅ 重量があり、風に強い
PUボードはEPS(発泡スチロール)素材よりも重め。その分、風の影響を受けにくく、波の面が荒れていても安定しやすいという利点があります。
✅ 修理がしやすい
クラッシュしたときも、PU素材は修理対応がしやすく、全国のサーフショップで対応してもらえる点も安心。
PUボードのデメリット
❌ 水を吸いやすく重くなる
傷がついた状態で放置すると、フォーム内に水が染み込み、ボードが重くなってしまうことがあります。丁寧なメンテナンスが必要です。
❌ EPSよりも浮力が少なめ
同じサイズ・形状のボードで比べると、PUはEPSよりも若干浮力が低いため、初心者や体重が軽めの方には少しハードルが高いことも。
PUとEPS、初心者におすすめなのは?
初心者にはEPSがおすすめなケースが多い
EPS(エポキシ)ボードは軽くて浮力があり、取り回しがしやすいため、初心者向けとして人気です。ただし、PUボードにも安定感や耐久性といった魅力があるため、体格がある人や、風が強いエリアでの使用ではPUが適していることも。
湘南のようなパワーの弱い波ではEPS優勢
湘南エリアは力の弱い波が多いため、少しでも浮力が欲しいならEPS素材のボードが有利。ただし、PUボードでもサイズ・形状を工夫すれば十分楽しめます。
PUボードのおすすめの使い方
中級者以上へのステップアップにも最適
PUボードはしなりと重量感があるため、波に合わせたレールの使い方やターンの練習にぴったり。ショートボードの基本を学びたい中級者に特におすすめ。
クラシックなスタイルを楽しみたい人にも
PUボード特有のしっとりとした乗り心地は、クラシックなスタイルのロングボードやツインフィンとも相性抜群。レトロ感を大事にしたい人には最高の選択肢です。
まとめ:PUボードは伝統と実力を兼ね備えた一本
PU(ポリウレタン)ボードは、しなやかで安定感があり、伝統的なサーフスタイルにぴったりなボード。初心者には少しハードルがあるものの、しっかり選べば長く使える相棒になります。
湘南でサーフィンを始めるなら、まずはEPSでスタートし、ステップアップとしてPUボードを選ぶのもアリ。自分の体格やスタイルに合わせて、ぴったりの1本を見つけてくださいね!